製鉄所に欠かせない原料供給に関わって10年以上。責任感のある仕事だからこそ、やりがいはひとしおです。
製銑原料課
浦 宏樹/ HIROKI URA
2005年入社
製鉄所に欠かせない原料供給に関わって10年以上。責任感のある仕事だからこそ、やりがいはひとしおです。
製銑原料課
2005年入社
地元の工業高校を卒業後、鴻池運輸に入社。所属を変えながらも、一貫して製鉄所内での原料供給に関わってきた。その経歴から、新人の指導役を務めることも。プライベートでは、2人の子どもと遊ぶ時間が何よりの楽しみ。
鉄鋼製品の原料を、所内の各工場に送り届けています。
鴻池運輸には高校を卒業後、クレーンのオペレーターとして入社しました。当初は勤務先である製鉄所に届けられた鉄鉱石を、高炉へ供給する仕事に携わっていましたが、3年目に現在のヤードセンターへと異動。原料ヤードに隣接した事務所から、無人クレーンやベルトコンベアを遠隔管理したり、有人クレーンに指示を出したりして、鉄鉱石や石炭といった原料を製鉄所内の各工場に送り届ける役割を担っています。
クレーンに乗っていたころのように、担当ラインのみで作業が完結するわけではないのが、ヤードセンターの仕事。操作盤を使った搬送装置の運転を身につけるのはもちろん、製鉄所内に張りめぐらされた原料供給網、原料の性質といった知識面も充実させる必要がありました。異動から間もないころは苦労もしましたが、先輩に恵まれたおかげもあって、おおよそ半年ほどでひとり立ちを果たすことができました。
トラブル発生を念頭に置いたオペレーションを。
製鉄所は24時間操業しているため、ヤードセンターでの勤務も3交替制。貨物船からの原料受け入れ、鉄鉱石の搬送、石炭の搬送という3つのエリアでポジション分けをし、各時間帯とも4人1組の体制で業務を分担しています。円滑なオペレーションのためには、供給先である高炉、コークス炉などと頻繁に連絡を取りあい、お互いの作業進捗を共有しておくことが重要。それに加えて意識しておきたいのが、設備トラブル発生時の対応です。
搬送設備自体が大規模なため、トラブルは日常的に発生します。たとえば、搬送中にコンベアーベルトが破断した場合、予定していたルートとは別のルートに切り替えなければなりません。迅速な対応を行うためには、搬送経路をきちんと理解しておくだけでなく、いかに頭を切り替えられるかが鍵に。原料供給が滞れば、減産という結果に直結しかねないので、一連の対応をスムーズに終えられたときは、安堵感とともに達成感を覚えます。
長続きの秘訣は、人に恵まれた職場にありました。
全国各地に拠点を置く会社だけあって、福利厚生は充実。通勤手当、家族手当、住宅手当といった各種手当が支給されるのは、やはり魅力的です。また、スタッフ同士が親睦を深めるためのレクリエーションも活発。バス1台を貸切にして大阪までお笑い鑑賞に出かけるなど、所属課の垣根を越えた交流の場も設けられているほか、仲のよいスタッフ同士が集まって勤務後に食事に出かけることもしばしばです。
ヤードセンターでの勤務も10年を超え、通常のオペレーション業務に加えて、後輩の指導を任される場面も増えてきました。わからないことを聞かれれば、何度でもていねいに教えるのが、私のやり方。自分自身も先輩に支えられ、ここまでやってきた経験があるだけに「前にも言ったから」と突き放すようなことなく、理解するまで根気強く接しています。ヤードセンターの機能をさらに強化するためにも、経験はしっかり伝えていきたいですね。
この日は午前中からの勤務。朝礼に続いて、業務内容の引き継ぎを受けます。
新人にOJTを行いつつ、搬送装置を運転します。
作業の進捗を見て、適当なタイミングで休憩を取ります。
再びオペレーションへ。トラブル発生時には即座に対応します。
引き継ぎを済ませて、退社。お疲れさまでした。